自分で組み立てた時計は愛着が湧く

最近出番が多いこの時計。

先日からたまに掲載している、正美堂時計店創業50周年記念モデルとして誕生したオリジナルウォッチ。他では手に入らない時計なのはもちろんなのですが、じつはこの時計、単なるオリジナル時計ではないのです。

この時計の以前の姿は懐中時計だったのです。以前正美堂とスイスのマーヴィン社がコラボして製作したオリジナル懐中時計、PEACEのムーブメントを使用しているのです。当店に長年眠ってあったサンプル品で、パーツの破損から僕の練習台として分解、組み立てを行っているムーブメントでした。

ムーブメントは幸いにもトラブルはなく、せっかくなので時計として使用できないかと考えていたところ、オリジナル用に用意した外装パーツが一式あったので、自力で組み立ててみた一本なのです。

組み立てる前は、割と自信満々だったのですが、やってみるとやはり当店の店頭で毎日時計を触っている、一級技能士にはかなわないなと実感しました。ムーブメントに文字盤をつけるのは問題がなかったけど、針の取り付けでだいぶ手間取り、よく見なければわからないけど、実は文字盤に軽い小傷をいくつかつけてしまっています。

失敗作だとは思っていたけど、自分自身で完成させた腕時計には、何とも言えない愛着が湧いてきます。

こんな感じで、自分だけの一本を所有する楽しみを、正美堂オリジナルウォッチは伝えていければと考えています。

今では時代遅れのアナログ手巻き式ですが、自分でゼンマイを巻くことにより、命を吹き込まれたように元気に動き出す時計を見ると、最先端のものにはない、独特の喜びを感じられる時計です。

正美堂 合田圭四郎

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いざという時に備えておくと役立つ時計といえば

時計離れが多いと言われる現代。もちろん今の時代はスマホ一台で全てを兼ねるから、時計は必要ないという人もいるが、いざ日常が崩れる事態、インターネット回線が通常でなくなるだけで、スマホの利便性は損なわれてしまいます。そんな時、一つのツールとして役に立つ時計を持っておくことは、一つの備えと言えるでしょう。

持っておくと役に立つ、ツールとして使える時計をいくつかご紹介します。

・MTM スペシャルOPS

アメリカ軍と共同開発した事で話題を呼び、最先端の現場で活躍する兵士の意見を反映したスペシャルOPSシリーズのファルコン。視認性の高いシンプルなアラビア数字文字盤が特徴的な時計だが、最大の特徴は2次方向にあるねじ込み式ロックを解除し、ボタンを押すと放たれる光である。

一度押すと文字盤全体を照らすバックライトで、真っ暗闇でも確実に時刻を確認できる信頼性を持ちます。さらにもう一度押すと、文字盤を見る顔をそむけるほど強い、ホワイトトーチライトが光ります。

光は想像以上に強く、蛍光灯のような白い光を放つので、暗所でも地図などの情報を問題なく確認することができる。光のない場所で、簡易な懐中電灯としても使用できるほどの光源となります。

ガンガン使用してバッテリーが上がってしまっても、付属品の充電器に乗せて放置すると、内部のムーブメント分もきちんと充電されるのが、他のライト付きウォッチにはない、MTMならではのいいところと言えるでしょう。

見た目には分かりづらいが、ブラックカラーでもステンレスとチタニウムが存在し、比較してみると体感する重さが全然違うことに気づきます。どちらがいいかはオーナーとなる人間の好みに委ねます。

ちなみにブラックの方は、ブラックコーティングされた銃のように、使用するほどに摩耗が多い部分ほど下地の色が出てき、自分だけの時計へと進化してくれます。

MTM スペシャルOPS

https://www.syohbido.co.jp/item/00006ti001b.html

・ビクトリノックス INOX

ブランド名である「VICTORINOX」の後ろ4文字である「INOX」をシリーズ名に冠したシリーズで、独自の130種類に及ぶ耐久テストにクリアしたモデル。ちなみにモデル名であるINOXは、ステンレス鋼の意味を持つ言葉でもある。

ツールナイフ製作の技術が惜しみなく注がれた時計で、ブランドのコンセプト「COMPANION FOR LIFE」(人生の仲間)にふさわしい仕上がりになっています。

熱、衝撃、薬品、荷重などあらゆるストレステストをクリアし、日常を超越した環境でも壊れることなく動き続ける時計を目指し開発されたINOX。針を使用していなく、内部に歯車の存在しないデジタルの時計では耐久性能の優れた時計があるが、アナログではありそうで実はない。

少しくぼんだところへ配置されたサファイアクリスタルガラスなど、構造を見ても頑丈である事がうなずけるスペック。

実際に車やバイクで轢いてみたが、小傷はつくものの、時計は全く変化なく動き続けていました。実際に店頭でデモ機を設置しており、たまにお客様の前でもデモンストレーションで時計を投げたりしますが、当たり前に動き続けています。

様々な派生モデルが発表されていますが、ベルトもハイスペック。

ビクトリノックスを代表するシリーズです。

ブラックカラーラバーベルト

https://www.syohbido.co.jp/item/000062416821.html

見た目は普通でも、火で炙っても大丈夫ほど頑丈なラバーベルト。

パラコードモデル

https://www.syohbido.co.jp/item/00006241744.html

解くと非常用のロープとして使用できるパラコードベルト。

・フォルティス B-42コスモノートクロノグラフ

ロシアのガガーリン宇宙訓練センターから宇宙ミッションへ飛び立つ、宇宙飛行士の公式装備品としても有名なフォルティス。ラテン語で「強い」を意味するFORTISをブランド名に冠し、宇宙空間でも実用されている実用性の高いコスモウォッチとして人気です。

水中でも使用できる20気圧の防水性能、最大12時間まで計測できるストップウォッチ機能のクロノグラフや、1時間以内の時刻を計測できる、逆回転防止ベゼルなど計測ツールとして使用できるコスモノートクロノグラフ。

実際に使用し始めて10年目に突入しますが、安定した精度と、少々の衝撃(ぶつけたり落としたり)では全然ダメージを受けてない、ブランド名に恥じない時計です。

長く愛用できる機械式タフネスウォッチをお探しなら、ぜひおすすめなブランドです。

フォルティス B-42コスモノートクロノグラフ

https://www.syohbido.co.jp/item/000066381011m.html

・アヴィエーター MIG-29

もともとロシアの時計ブランドであったAVIATOR(アヴィエーター)がスイス製に生まれ変わりました。

スイス時計の聖地の一つでもある、ジュラ地方の町ポラントリューで生産されているアヴィエーターの時計は、レトロな航空機の計器をイメージしデザインされたモデルなど、スイスらしいクラシカルな仕上げのモデルもある。

2019年に発売が開始されたMIG-29はクォーツクロノグラフで計器然とした見た目はさることながら、実はベゼル部分には「回転計算尺」が設置されているのが特徴的です。

目的地までの航続距離や燃料計算ができる回転計算尺は、他に簡単な掛け算、割り算ができるのも便利な機能で、慣れると日常的に使用が可能。目盛りを回転させるだけで計算できるので、使い方を知っておくと役に立つ機能です。

アヴィエーター MIG-29

https://www.syohbido.co.jp/item/00006m23002206.html

・トレーサー MIL-G

湾岸戦争時代にアメリカ軍に使用されたトレーサー。明るいとことで光を吸収し、暗い場所での視認性を確保したルミノバとは違い、昼夜問わず光を自己発行している、トリチウムガスライトを文字盤と針に配置し、暗所で高い視認性を出したことが人気の理由と言われています。

あまりに明るく目立つことから、敵兵に見つかってしまったという逸話があり、文字盤のくぼんだ位置にトリガライトが配置されています。

トリガライトを発明した、MB-マイクロ・テック社が開発したブランドがトレーサーなので、トリガライトの本家本元ブランドとして現在でも高い人気を呼ぶブランドです。看板モデルのMIL-Gは、背面に米軍の基準であるMIL-SPECを満たしており、文字盤にはブランド名の表記がない、軍用モデルと近い状態になっています。

軍用とのたった一つの違いは、日常生活で役立つカレンダー機能があるかないかです。

トレーサー MIL-G

https://www.syohbido.co.jp/item/000069031572.html

まだまだ使える機能の備えておきたい時計はありますが、こちらはまた別の機会にご紹介できればと思います。

いざという時計に使える時計の基本で言えば、とにかく防水性能は優先するのがいいかもしれません。どんなに多機能でも、内部に水が侵入して使用できなくては意味をなしませんから。

正美堂 合田圭四郎

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美しいコートドジュネーブ仕上げのパイロットウォッチ

令和元年に誕生した、正美堂50周年オリジナルウォッチの進化版が完成しつつあります。

今度のタイプは、ミリタリーパイロットウォッチタイプ。

第二次世界大戦時のパイロットウォッチをモチーフにデザインされた、白黒コントラストの明確な文字盤と針。蓄光加工が施されており、明るいところで光を溜め、暗いところでも時刻を確認できるよう加工しています。

手巻き式で、大きく存在感のあるリューズが、敬遠されがちな手巻きがよりやりやすく仕上げ、裏面からはコート・ド・ジュネーブ仕上げの美しいムーブメントを見て楽しむことが可能です。

スイス製手巻き懐中時計のムーブメントとして最も人気の高い、ETA社のUnitas6498ムーブメントを使用。もちろん正美堂オリジナルウォッチなので、当店の技能士が精度をチェックの上組み上げています。安定した精度で、定期的なメンテナンスを行うことにより、半永久的に愛用し続けられる、長年愛用する価値のある一本です。

もちろん正美堂時計店の保証がついており、アフターケアも当店にておこないます。他にはない手巻きパイロットウォッチをお探しの方は、ぜひ当店までご連絡くださいませ。

正美堂 合田圭四郎

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令和も正美堂時計店をよろしくお願いします

ついに令和元年になりました。

西暦で2019年の今年は、正美堂時計店が誕生し、ちょうど50周年という節目の年となります。

時代は進化し、時計は本来の目的である「時間を見る」道具から「個性を表現する」アイテムへとその役割を変えてきています。また、スマートウォッチなど時計の枠を超えた、次世代の便利なアイテムも続々誕生しています。

50年前の1969年、昭和44年当時は、この年にSEIKOが発表したクォーツが普及し始めた年で、まだまだ機械式時計が一般的な時計として、当たり前に使用されていた時代。

今でこそ毎日電池交換をご希望のお客様がいらっしゃいますが、当時はクォーツムーブメントが発表されたばかりということもあり、オーバーホールなどのメンテナンスの方が多かった時代です。

半世紀の節目ということもあり、原点回帰の意を込め、正美堂ではオリジナルウォッチを開発しています。

「アナログの面白さ魅力を、これからの令和以降、新しい世代にも親しみ楽しんでもらいたい」

平成の終わりが決まった時から、この想いが日ごとに強くなり、熟考した結果、正美堂が自信を持って提供できる、新しい時計を開発したいと考えるようになりました。

時代に逆行しているようですが、正美堂オリジナルの手巻き式時計を開発しています。

いくら高性能なスマートウォッチの方が普及しても、そのルーツは懐中時計であり、機械式腕時計なのです。今から生まれる、または時計に興味を持つ世代の方にも、機械式時計の魅力を伝えねばと思い、面白みのある時計を作りたいと思うようになりました。

最初のモデルは、機械式時計らしさが感じられる、スケルトンウォッチ。

歯車やゼンマイが丸見えになっており、躍動感あるテンプ輪の動きなど、見て楽しめる時計を作り続けていくつもりです。もちろん、精度の調整や組み立ては当店で行っております。

今後のモデルでは、スイス式手巻きムーブメント、ユニタス6497や6498を使用しているモデルを予定しておりますが、まずはお買い求めやすい価格帯にするため、シーガルムーブメントを採用。ここをスタートに、様々なバージョンの時計を開発予定です。

令和元年に生まれた、正美堂のオリジナルウォッチをぜひ使用してみてください。

節目を迎えた、正美堂時計店を令和もよろしくお願いいたします。

正美堂 合田圭四郎

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失敗しない懐中時計の選び方

現代の時計の主流は腕時計です(ここ最近スマートウォッチも進出してきていますが)。懐中時計は、腕時計が普及する前の時代のもので、どちらかといえば知らない人のほうが多いように感じます。

情報がないので、どんな時計を選べばいいのかよくわからない、という方がほとんどです。

懐中時計を選ぶ際に、まず候補として上がってくるのがアンティークやヴィンテージなど古い時計。日本国内でも懐中時計を専門的に取り扱うお店は本当に少なく、高知県にお店を構える当店へ、わざわざ東京からお越しいただくお客様がいらっしゃるほどです。

まず最初の選択肢として、古い時計か新品かとなります。

懐中時計を初めて持つ人に古い時計はおすすめしません。これには理由があります。

まず、数十年前や百数十年前の時計の場合、現代を想定して作られているものではない、ということです。現代はスマートフォンやテレビ、ラジオなど、身の回りにあらゆる電化製品があります。リモコンなどもそうですが、これらと時計を近い状態で置いておくと、時計が「磁気帯び」を起こしてしまいます。

磁気帯びはその通りで時計が磁気を帯びる現象のことを指し、一度磁気帯びすると磁気抜きをしないといけません。

ひどい場合は、各パーツが一つ一つ磁気帯びしてしまうこともあります。

こうなると、分解し各パーツを磁気抜きする必要があり、オーバーホールと同じ手間ひまがかかり、高額なメンテナンス費用が発生します。現行の時計ですと、現代の開発なので若干ではありますが、対応しています。

知らない間に起こってしまう磁気帯びは、想像以上にやっかいなのです。

次に知っておきたいのが、耐震機構。

↑左が耐震機構のついた現行品のムーブメント、右が耐震機構のない古いムーブメント

現行の懐中時計用スイス製ムーブメントは「耐震機構」になっています。

時計はゼンマイを動力源とし、巻いて縮まっ

たゼンマイがほどける力を利用し動きます。

このほどける力を制御しているのが、テンプという心臓部になります。動いている機械式ムーブメントを見ると、最も動いている部分なのですぐにわかります。テンプ部分には「天芯」とよばれる重要なパーツがあり、落としたりすると天芯に衝撃が伝わり、最悪の場合は折れてしまうのです。

天芯が折れると、テンプ輪がまともに動かなくなるので、ゼンマイを巻いているのに時計が止まってしまうのです。

この天芯が折れないよう、強い力が加わった際は力が分散し、バラバラになることで天芯が折れてしまうのを防ぐ事に成功しているのです。これを耐震機構と呼びますが、有名な耐震機構として「インカブロック」と呼ばれるものがあります。

天芯は製造できる人が大変少ない事と、高コストであることから、できる限り破損したくないパーツなのです。

アンティークやヴィンテージなどの時計では、耐震機構がついていない時計が大変多いです。

懐中時計を最初に持つならば、耐震機構がついている現行のムーブメントを選ぶことにより、安心して使用できます。順番としては、懐中時計の取り扱いに慣れてからアンティークやヴィンテージを所有することをおすすめします。

懐中時計を選ぶ際は、まず現行のスイス製ムーブメントを選ぶのが失敗しないコツと言えるでしょう。

正美堂 合田圭四郎

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ORIS(オリス)腕時計 特集

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