嘘がつけない、スケルトンの時計

IMG_5813.jpg

電池を動力源とするクォーツ式の時計は、ムーブメントが省スペースなので機械式と比べ、自由度が高く多種多様です。

メリットとしては、放っておいても時計が止まることなく手がかからないという事です。スペアとしてたまに使ったりする分には、むしろ便利と言えるでしょう。機能面でもライトであったりコンパスであったり、機械式にはできないことまで可能になっているのはクォーツならではと言えます。
そして精度が高いので、時間の狂いをあまり感じません。

デメリットは、動力源が電池なので、こちらが切れてしまうと止まってしまう事です。ユーザーが個人で電池交換するのは知識がないと困難なので、メーカーに送ったり時計店に持ち込むのが通常の対応です。
たまにご自身で分解し交換する方もいますが、メーカー保証期間内の場合、一度開けてしまうことで保証適用外となってしまう事もあります。

機械式時計の場合、デメリットは放っておくと止まってしまうことです。だいたいの時計がゼンマイを満タンの状態にし、約40時間ほどで止まってしまうので、平日の仕事中のみ着用し土日は時計を着けない、となると翌月曜日の出勤時には止まってしまっている可能性があります。

メリットとしては、電池のようにいきなり止まらないという事です。
調子が悪くなり時間が前後に狂いやすくはなりますが、完全に止まってしまうのはよほどの異常がない限りあまり起こり得ません。
クォーツほど精度はないけど、ゼンマイのみで動いているので、まるで生き物のように愛着が湧いてきます。

そんな機械式時計にのみ許された時計があります。
外から中身が丸見えになっているスケルトン。実はこのスケルトンにも種類があり、裏面のみスケルトンになっているタイプは「裏蓋スケルトン」「裏スケ」「シースルーバック」と呼ばれます。

スケルトンとは、表からも裏からも丸見えになっていて、中身が見えている以上「手抜き」ができません。ブランドにもよりますが、割りとリーズナブルなブランドになればなるほど、見えない部分にコストをかけてない場合が多いです。魅せるスケルトンの場合、各パーツの仕上げまで求められるのです。
部品の仕上げや色など、手間を全然かけてないスケルトンは野暮ったい印象しか受けません。

さらにスケルトンのいいろことは、動いている部品まで見えることです。蓋を開けずして、まるで生き物のように動くムーブメントを見ることができます。
異常がある時すぐに発見しやすいのも特徴の一つです。

ブランドによってはクォーツ式でスケルトンも存在しますが、ゼンマイのように大きく動く部分はなく、故障を発見しやすいわけでもありません。
やはりスケルトンといえば機械式時計が一番でしょう。

バイヤー:合田圭四郎

カテゴリー: スタッフ日記 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA