操作が楽しくなる、タッチパネルウォッチ

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懐中時計と違い、腕時計は現在も進化が続いてます。実用品としての腕時計が誕生し、まだ100年程度ですが、その進化は現在も続いているのです。

懐中時計は、完全ではないが進化はほとんどなく「完結」していると言っても過言ではない。クォーツ式は電波などの特殊なモデルがあるが、機械式に関しては1930年台から大した進化はしていない。かつてはほとんどのブランドが懐中時計を次々と生産していたのにも関わらず、時代は腕時計の流れに押され、懐中時計の生産をやめてしまうブランドが大変多くなってきた。

大げさでなく、懐中時計は「絶滅危惧種」であると言えるのです。

時計の歴史を知るためには、懐中時計を避けて通るわけにはいけないが、こちらは長くなるのでまた別の機会に書かせていただきます。

進化が続いている腕時計ですが、複雑な機能を備えれば備えるほど操作が複雑になりやすい傾向にあります。
それはしかたのない事で、腕時計の基本的な大きさは変わらず、機能が増えるということはそれだけ操作する部分が必要になるからです。時計にボタンを配置できる場所は限られており、それ故に限られたボタンを組み合わせて使用する時計がほとんどです。

現在、携帯電話の主流はスマーフォンになりつつあります。タッチパネル操作が当たり前なのですが、複雑な操作をするでなく、直感的に使いやすいのが特徴です。
このタッチパネル操作、携帯電話ではここ数年で普及してきたわけですが、この機能を時計に採用しているブランドがあったのです。

1853年に誕生したスイスの「ティソ(TISSOT)」

なんと、1999年にはタッチパネル操作を時計に取り入れている、とても先進的な時計を開発していたのです。最初は登山をテーマにした時計を開発していたが、近年派生したモデルが多数追加され、ダイビングコンピュータを搭載したダイバーズモデル、レーシングに特化したモデルなど多数がラインアップされている。全てのモデルに共通している操作方法は、3時方向にあるボタンを押す事から始まります。

文字盤外周にあるメニューをタップすることで、必要な情報を表示するというとてもシンプルな操作方法。
複雑になればなるほど、操作方法を間違って設定まで狂わせてしまう、というリスクがありますが、操作がシンプルなのでその心配もありません。

基本的な操作さえ理解できれば、年齢を問わず幅広い方に使いやすい時計です。

バイヤー:合田圭四郎

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