時計は少し大雑把でいい

20140122-175131.jpg
当店へ入荷した時計は、正しく動いているのかチェックするため検品と同時に時刻を合わせます。この時刻合わせでは、時計の種類により合わせ方が変わってきます。

機械式時計では、いくら精度の高いと好評化の時計でも秒までは合わせません。
なぜなら、機械式時計の精度はどんなによくても一日に数秒は狂ってしまうからでです。なので時報や電波時計を使い正しい時刻に合わせても、翌日には狂っているので秒単位まで合わせる必要がないのです。

分単位まではきちんと合わせるのですが、秒はほとんど気にしていません。きちんと動いているかの確認だけしています。

クォーツ式時計の場合は、機械式時計とは違い時間を正確に合わせます。秒針をゼロの位置で止め、時針と分針を合わせ、参照している時報や電波時計の秒針がゼロになったと同時にリューズを押しこみ運針をスタートさせます。

たまにクォーツでは秒針がついてない時計があったりしますが、時報と合わせるときこういうモデルはタイミングを迷ってしまいます。逆を言えばかっちり合わせなくても大雑把に合わせればいい、という取り方もできます。

レディースウォッチではさらに、分単位のメモリがついていないモデルなどがあり、10時丁度というはっきりした部分には合わせやすいんですが、18分など合わせづらい時計が存在します。

クロノグラフのようにスイッチを押して動作が確認できるモデルは簡単ですが、特にスイッチなどないモデルでは少し静観し動いているのかどうかを確認するほかありません。

実際に時計を使う時でも秒まで見ることはほとんどなく、時針と分針を確認するだけで時刻の把握はできます。

時々時計を見ただけではクォーツ式なのか機械式なのか判断がつかないモデルがあります。
画像のモデルはまさにそのタイプなのです。

モデルは以前から取り扱っているロシア製ブランドのシュトゥルマンスキーのストレラというモデルです。人類で初めて宇宙飛行に成功したユーリー・ガガーリンが使っていた時計もシュトゥルマンスキーで、日本では1990年に日本人で初めての宇宙飛行士となった秋山氏が着用していたブランドでもあります。

ソ連時代はモスクワ第一時計工場で時計やムーブメントが製作されていて、その中でもPOLJOT(ポレオット) Cal,3133というクロノグラフムーブメントがあります。もともとはスイス バルジュー社が1978年に生産を終了した時、モスクワ第一時計工場が製造機器を買い取ったと言われているもので、70年代後期の時計が現行品で手に入る、という事から人気を呼んでいました。

シュトゥルマンスキーの中でもとりわけ人気が高かったモデルがストレラで、手巻き式クロノグラフでシースルーバックという、ブランドがブランドなら結構な価格で販売されてそうなスペックでありながら、7万円台とかなりリーズナモデルでした。

現在では手巻き式モデルが無くなってしまいましたが、代わりにクォーツモデルが誕生したのです。以前の手巻き式は9時方向にスモールセコンド、3時方向には20分積算計というツーカウンタークロノグラフでしたが、今回はスペックが変わり9時方向に60分積算計、3時方向に24時間表示となっています。

見た目は手巻き式の頃とさほど違いはありません。いつも秒針を見て1秒刻みに動いていたらクォーツ、ジーッと流れるように動いていたら機械式と判断していたので、最初はどちらかと疑問に思い、クロノグラフをスタートさせてみると、まるで機械式と同じように滑らかにクロノグラフ針が動く、リセットボタンを押してみるとこれも機械式時計同様瞬時にリセットされるのです。

あまり時計の知識がない人が見ると、機械式と間違ってしまいそうなモデルです。
秒針がついていないので細かいことは気にせず、時針と分針のみを合わせて気軽に使える時計と言えます。

バイヤー:合田圭四郎

カテゴリー: スタッフ日記 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA