「いぶし銀」への変化が楽しみなPVDブラック

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腕時計は長年使うものですが、身につけていると必ず小傷が発生します。
長い間着用していればいるほど、まるでジーンズが色落ちしていくように、オーナーの生活に合わせた傷が発生します。

指紋と同じで、この世で二つと存在しない独特な時計へと変化していくわけですが、よくこの経年変化をネガティブに受け取る人が多いのです。

確かに、時計というものはステータス品であるため、できるだけ購入当初の状態を維持したくなるのはあると思います。精密機器なのでぶつけて壊したくない、という気持ちも含まれるとは思いますが。

長年愛用するものですし、おいおい転売する気持ちが無いのであれば、基本的に小傷は気にせずガンガン使い倒してほしいです。

長年使い込まれたものには、加工では出せない独特の風合いでさらに時計をかっこ良く味付けします。

特に、表面をブラックカラーでコーティングされたものなど、長年使ってくると下地の色がうっすらと自然に出てきて、シルバーでもブラックでもない、グレーのような個性あるカラーへと変化していくのです。

ドラマや映画で小物をよく見ていると、銃などの小物がやたらキレイな状態で使われていたりします。
この時ストーリー上で、新米兵士であれば新品の状態でもあまり違和感を感じませんが、ベテランの兵士の役柄である場合は、ベテランであるはずなのに何でこんな新品な状態なんだ?と違和感を感じます。

着用している服なども同じ目線で見ていると、通常とは違う楽しみ方ができます。

画像は、当店で販売するミリタリーウォッチの中でも代表格のブランドである、MTMウォッチを長年愛用いただいているお客様の時計ですが、とてもいい感じに下地の色が出てきていて、ブラックでもシルバーでもない、使い込まれたベテランの時計のような個性ある風合いに仕上がっています。

これぞ新しいものには出せない魅力、まさにいぶし銀と呼べる魅力なのです。

個人的に今までシルバーカラーのモデルばかりを選んでいたのですが、ブラックコーティングの魅力をとても感じた時計です。

バイヤー:合田圭四郎

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