香港ウォッチフェアーで見た、アジアの時計状況

2013年9月4日から香港のコンベンションセンターで開催された、ウォッチフェアーに行ってきました。

アジアの時計はスイスとはまた違った面白さがあり、新たな出会いがある面白さをもつフェアーです。
香港という場所は、アジアの中でも世界中からいろんな国の人が集まってくる場所なので、とても多国籍です。

街は常に人で賑わっており、なぜかと思ってしまうほど時計店が多いです。
接客という視点で見ていると、店の前で店員さんが待ち構えていて、中に一歩入ろうものなら次々と話しかけられ、とてもではありませんがじっくり商品を見ることはできません。

まるで一昔前の日本のような積極的な接客で、現在の日本ではあまり受けないような待遇なので若干たじろいでしまいます。

香港島にあるコンベンションセンターで展示会が開催されており、中に入るとバーゼルまでは及ばなくても、いろんな国の人を見かけます。
OEMが多いので、日本ではあまり見かけないような珍しい時計が多く、見ていて楽しくなります。

トリチウムを専門に取り扱うメーカーもあり、とても魅力的だったのですが、残念なことに日本の基準、T25をクリアできない可能性が高いので日本に入ってくる可能性は少ないと思われます。

日本で販売が許可されているトリチウムガスチューブ搭載の時計は、基本的に細めのトリチウムが使われているのですが、海外仕様は基準が少し甘く設定されているので、太めなどレイアウトが日本と比べ少し自由なのが特徴です。

今年は面白い時計がリリースされていて、何とスマートフォンアプリと連動した時計があったんです。
どうやって使うのかというと、専用のアプリをまずスマートフォンにダウンロード(iPhoneは今後対応予定とのこと)し、アプリ内にある文字盤のデザインなど好きなタイプを選びます。

今度はBluetoothで時計に情報を送り、アプリで決定した内容を時計本体に反映させる、という仕組みです。携帯で撮影した画像も使用可能になっているので、オーナーの好みに合わせた自由なレイアウトが可能なのです。

時計本来の機能からは少し逸脱しているような時計ですが、いちいちコードを使い有線でで同期しなくてもいい、というのはすごい事だと感心しました。

googleメガネなど、本来の機能と融合したハイテクなものが今後も出てくることが予想できます。

もちろん、香港なので時計の本場であるスイスなどのヨーロッパと比べると、ブランド数は少ないのですが、ハイテクなブランドだけではなく、王道の機械式ブランドもありました。

スイスはETA社製ムーブメントを使用しているといくつかのブランドは豪語していましたが、おそらくETAのコピー品、よくアジアンETAの機械もいくつかは入っている可能性があります。

展示会場にはBREGUETやBLANCPAINなどの購入ブランドも出展しており、なかなか目にできないような購入トゥールビヨンなど実物を見ることができました。

アジアや中国向けなのか、文字盤にドラゴンや漢字が刻まれていたり、かなりゴールドで統一されたものなど、日本とはまた違った時計ばかりを見ることができました。

バイヤー:合田圭四郎

カテゴリー: スタッフ日記 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA