ここ最近多い、仕様変更

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バーゼル・ワールド2013を目前に控え、価格変更だけでなく若干ですが仕様変更も予告なく行われています。ブランドロゴがいつの間にか変わっていたり、文字盤のデザインが変更されていたりなど、細かいところを見るときりがないほどです。

ロゴが変更される、といっても書体が変わるぐらいなら可愛いレベルで、色がついたりなど、商品の印象すら変わりかねない場合もあります。

細かいレベルでは、文字盤外周にある、具体的な「分」を知る時に使うドット表示が、いつの間にかはしごのような形をした「レイルウェイ」に変わっているモデルもあります。

そんな中、久しぶりに特殊なモデルが入荷いたしました。
懐中時計を専門に製作する、時計の本場スイスでも珍しいブランドのアエロウォッチ。フルスケルトンのモデルが入荷したのですが、これが結構ユニークな仕様変更になっていたのです。

通常、機械式時計の場合蓋のないオープンフェイス懐中時計では、12時方向にリューズがあるのがスタンダードで、その場合6時方向に秒針(スモールセコンド)があるのがほとんどです。よく使われるスイスムーブメントは、ETA社のユニタス6497というタイプです。しかし、今回入荷したモデルでは12時方向にリューズがあり、秒針は3時方向についてました。

この配置は結構珍しいタイプです。ちなみに、蓋のついたハンターケースの場合では3時方向にリューズがあり、秒針は6時方向についているタイプが多いです。これは同じくETA社のユニタス6498というモデルです。

実は今回の場合、ムーブメントがいつの間にか6497から6498に変更されており、それにより秒針の配置が変更されてしまったという事なのです。

ムーブメント自体は両方スタンダードなモデルなので、精度で特に差が出るということはありませんが、見た目は変わります。文字盤がついているタイプならパターンが決まっているのでこんなことは滅多にありませんが、スケルトンならではの仕様変更と言えます。

仕様変更は、ブランドによりますが事前に情報を知っておくことができない場合があります。時計を購入し、思っていたものと仕様が異なる場合、最新のものである可能性が高いです。
時計は機械といえど、全く劣化しないわけではありません。どうせ購入するのなら、できるだけ新しく製作されている物のほうが劣化が少ない、という事になりますので安心です。

バイヤー:合田圭四郎

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