日付が変わる瞬間が楽しみになるクイックチェンジ

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時計のカレンダー機能は、同じように見えて実は種類がたくさん存在します。日付のみを表示するデイトカレンダー、曜日と日付を表示するデイデイトカレンダー、大きい表示のビッグデイト、前後の日付が丸見えになっているワイドカレンダー、針で表示するポインターデイトなど、色んな種類があります。

時計におけるカレンダーは割と重宝する機能で、スマートフォンや携帯電話を出して確認するよりも素早く確認ができます。

年配の方と時計の話しをしていると、よくカレンダーの話題を振られたりします。種類というよりは動き方ですね。

午後10時あたりからジワーっとカレンダーが動き、翌日の未明にかけてゆっくり動くタイプと、12時になるあたりに瞬間的に切り替わるモデルが存在します。

ロレックスのデイトジャストは、そのシリーズ名の通り瞬間的にカレンダーが入れ替わる仕組みになっており、このイメージからスイスの高級時計はクイックな動きをする、と認知している方が多いように思えます。

クイックチェンジと呼ぶ方もいますが、古い時計になるとカレンダー調整が少しややこしく、一度日付が変わって3時辺りまで時刻を進め、今度は逆回しにし9時位まで戻り、また時間を進めて日付を早送りする、これを繰り返してカレンダーを調整するモデルが存在します。

現代ではほとんどの時計がカレンダーのみを調整できる仕様になっており、この調整機能のことをクイックチェンジと呼ぶ方もいらっしゃいますが、ここではややこしくなるので、瞬間的に日付が変わるモデルの事を指すことにします。

ティソのヴィソデイトも、もちろんクイックに日付が変わります。カタログではデイデイトカレンダーとしか記載されていませんが、自慢気に表には出ていないけどきちんと細かいところまで手が加えられているんだな、とスイス時計のクォリティの高さを再認識させられます。

バイヤー:合田圭四郎

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