キレイな時計で損なことはない

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だいぶ涼しい季節になってきました。少し前までは半袖が多く腕時計が目立つき季節ではありましたが、これからは袖の内側に時計が隠れやすくなってきます。しかし昼間は今でも汗をかきやすい季節なので、時計と腕の間に嫌な汚れが気になる季節でもあります。自分だけが触るならいいですが、たまに「どんな時計か見せて」と人に言われると、渡すのに抵抗を感じる時があります。

今では一人一台携帯電話を持つのが当たり前になっていますが、一昔前では持っていない人が珍しくありませんでした。あまり見ない光景になりましたが、持っていない人が当たり前にいる頃では携帯電話を人に借りる、という行為はよくありました。

暑い季節、人に貸して返ってきた電話が、汗でびっちょり濡れていて不快な思いをした人もいるかと思います。

時計を人から借りることはそうありませんが、珍しい時計なんか見かけると、ついつい仕事がら興味が湧いて「見せてください」と言ってしまいます。

時計を見せてもらうとどれだけものを大切に使う人なのか、すぐにわかります。いくら毎日使っていても、大切に使う人はキレイな状態を保っているものです。どんなに高価なモデルを着用していても、隙間が垢だらけで汚れた時計を見ると、時計が可哀想に思えてくるのです。

毎日きれいに磨こうと思うと着用するのが億劫になってしまいますが、たまに洗うことでいい状態をキープできます。このいい状態とは、見た目だけではなく臭いも含まれます。
特にこの季節、革ベルトを常用する人は気をつけていないと、自分が思う以上に周りに迷惑をかけてしまいかねないのです。

混みあう時間帯の地下鉄など、不特定多数の人が乗り込むところでは、吊り輪からぶら下がっている腕から嫌な臭いがする、なんていうことも珍しくありません。この季節は、見た目が割と汚れていて革ベルトを着用している腕を見かけると、少し警戒してしまいます(笑)

自分が知らない間に他人へ迷惑をかけてしまう可能性があるので、できる限り未然に防ぎたいものです。

垢などの汚れは、凹んでいる場所に溜まり込んでしまいます。こうなると人の手ではなかなか取り除くことができないので、頼りになるのが綿棒や爪楊枝となります。爪楊枝は最近店頭スタッフにおすすめされ使ってみたのですが、なんとも簡単に汚れを取り除くことができるのです。

防水性能の高い時計は、よく裏蓋がねじ込み式になっていたりします。ねじ込み式になっている場合、特殊な工具で蓋を回転させ開く仕組みになっており、工具が入り込めるようくぼみが設けられています。

このくぼみによく汚れが溜まってしまうのですが、指では細すぎて入り込めない部分も、爪楊枝は簡単に届きます。ある程度くぼみに出し入れしていると、尖っている先端が丸みをおびて使えなくなってきますが、ナイフなど刃物で先端を削ることにより、簡単に先端を尖らせることができるのです。

これを実際にやってみると、想像以上に時計に汚れが付着しているのがわかります。時計の素材にはステンレスがよく使われていますが、錆や腐食に強いステンレスでなければとっくの昔に錆びてしまっていることでしょう。

たまに汚れを取り除くことで、見た目だけでなく嫌な臭いを防ぐ事にもなります。時計を清潔に使っていて悪い印象を持たれることはまずあり得ないので、空いた時間などを利用しぜひ軽く磨いてみてあげてください。

暑さが和らいでいるこの季節こそ、時計をきれいな状態でキープしやすいので、たまに掃除してあげることをおすすめします。

バイヤー:合田圭四郎

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