時計の歴史を振り返る

  
何にでもルーツがあります。例えばバイクにしても、いきなりバイクができたわけではなく、自転車にエンジンを搭載したという歴史があります。自動=オートで走るバイク=オートバイという和製英語が誕生しました。

もちろん腕時計も同じで、いきなり腕時計が作られたわけではありません。

そもそも、古くは時計を携帯するという文化はありませんでした。時計を携帯するという文化は、懐中時計が世に出てからとなります。
腕時計は一般的に売りだされてから100年程度の歴史となりますが、現代みたいに大量生産されない時代を含めると、圧倒的に懐中時計の歴史は長く続いています。

実は古い時代に一度腕時計は開発されているのですが、女性が使う宝飾品としての目的だったため、一般的に浸透することはありませんでした。

いろんな説はありますが、やはり腕時計が実用品として浸透したのは戦争だと考えています。一瞬が命取りとなる状況の中、わざわざポケットから懐中時計を取り出して作戦の時刻を確認していては、命がいくつあっても足りません。

割と一般的に普及していた懐中時計を腕に巻き付けた事が、腕時計が本格的に使われだしたルーツと言えるでしょう。

現代では、どのブランドも当たり前に腕時計を製作しています。むしろ懐中時計を作り続けいているブランドが年々数少ない、貴重な存在になりつつあります。

時代の主流は懐中時計から腕時計へシフトしていますが、懐中時計を腕に巻いていた歴史を世に残したいという想いから、懐中時計ベルトを開発しました。
決して便利なアイテムというわけではありませんが、時計の歴史を感じていただけるアイテムになればと考えています。

また、懐中時計を使い続けている方に、いつもとは違った魅力を感じていただくアイテムになればと思います。
サイズが直径45〜50mmの手巻き式懐中時計であれば、問題なく使用できます。

腕時計のルーツを肌で感じ、懐中時計の魅力を違った角度から感じていただければと思います。

バイヤー:合田圭四郎

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